ウクライナ南部ザポロジエ原発を警備するロシア兵=2022年5月(AP=共同)

国際原子力機関(IAEA)は11日、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発を巡る理事会をウィーンで開催した。ロシアとウクライナ双方が開催を要請した。IAEAのグロッシ事務局長は、ザポロジエ原発を攻撃することは「原子力安全を危険にさらすことを意味する」などと訴え、攻撃を批判した。

ロシア側はウクライナが無人機でザポロジエ原発を攻撃したと主張。ウクライナ側は関与を否定している。欧州最大のザポロジエ原発を巡っては戦闘に伴う大事故発生が危惧されている。

露国営原子力企業ロスアトムなどによると、7日と8日に原発敷地内に無人機攻撃があり、6号機の屋根に衝突したり、迎撃された残骸が屋根に落下したりした。9日にも訓練棟に無人機攻撃があった。関係筋は「無人機攻撃や安全性への懸念について協議する」などと説明した。(共同)

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