連日の暑さは福島県福島市で観測史上最も長い真夏日という記録を更新した。季節外れの暑さと遅れる梅雨入り。新たな命を育む生き物の営みにも影響を与えている。

6月17日午前8時前の福島市、風が吹いていて日差しもそれほど強くないが、街行く人は半袖で歩いている人が多く見られる。17日も暑くなった…福島市。最高気温は30.7℃、30℃を超える真夏日は6月11日から7日間連続。6月として観測史上初めてだ。
街の人は「梅雨の時期なのに雨が降らなくて、もう今体感的には8月って感じですよね」「最近の暑さは、すごい6月なのに暑さを感じて、すごいなんか、夏を感じますね」と話す。各地の最高気温は伊達市梁川で31.6℃、浪江で31.2℃まで上がり、県内では5人が熱中症の疑いで病院に運ばれている。

「梅雨入りはいつ…」ここからはそんな鳴き声が聞こえてきそうだ。
福島テレビ・宮下真結子記者:「川内村の平伏沼にきています。雨が降らない影響で沼には水がほとんど溜まっていません」

日本有数のモリアオガエルの繁殖地として知られる福島県川内村の平伏沼。連日の暑さと雨不足で沼は干上がり始めていた。
「ゴロゴロ・・・」例年、6月下旬に向けてピークを迎えるモリアオガエルの産卵。泡状の卵、「卵塊」がこの時期だと100個以上確認されるが、現在は雨不足の影響からか20個ほどに留まっている。
また、雨が降らない日が続くと、卵塊が乾燥し死んでしまう可能性もあるという。水面にキラキラと反射しているのがオタマジャクシ。残り少ない水の中で懸命に命を繋いでいる。川内村では雨が降らなかった場合、近くの川の水を運び入れるなどなどの対応も検討している。

18日は気圧の谷の影響などで各地で雨が降る予報だが、梅雨入りはまだ先のようだ。一方で、最高気温は17日より10℃程下がると予想で、気温差による体調管理に注意が必要だ。

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