2024年秋に台湾で鳥取県の物産展が開かれることになり、イベントを主催する現地スーパーの社長が25日、鳥取県を訪れました。バイヤーとして、産地を確認。鳥取の新たな「食」を探しました。

鳥取県庁を訪れたのは、台湾第2の都市・台中市にある高級スーパー「裕毛屋」の謝明達社長です。鳥取県と台中市が2018年に友好交流協定を結んだのをきっかけに、このスーパーで鳥取県の物産展が開かれています。
今回で9回目を迎える中、鳥取特産の梨やブランド米“星空舞”などに加え、鳥取の新たな「食」を発掘しようと謝社長が自ら鳥取県へ乗り込んできました。

鳥取県・平井知事:
こういう形で台湾との交流が進展していきますが、超えないといけないハードルがあるので、今後も後押しをして欲しい。

知事との面談の後、謝社長が向かったのは鳥取市鹿野町にある農園です。

高級スーパー裕毛屋・謝社長:
すごく水がきれいだね。

悠二農園・三宅大地さん:
ここの畑の水は、どこの田んぼも使っていないので農薬が入っていない。山からダイレクトで来る水です。

この水にこだわって栽培されているのは「ショウガ」。4月にタネショウガが植えつけられた畑を視察しました。そして…。

高級スーパー裕毛屋・謝社長:
これ良いね。台湾に輸出できるはずだよな。

2023年秋に収穫され、冷蔵保管されているショウガを生のまま試食。パウダーやシロップなどの加工品についてもその味を確かめました。

高級スーパー裕毛屋・謝社長:
もっと付加価値を付けて台湾にPRすれば、みんな(鳥取へ)やって来ると思う。
台湾の人は食べ物が大好きだから。

悠二農園・三宅大地さん:
わざわざこの田舎に来てもらい、商品だけじゃなく圃場を見てもらうことで、より気に入ってもらったんじゃないかと思う。

新型コロナの影響で、「産地視察」は2023年までリモートで行ってきましたが、5年ぶりに産地を訪ね、生産者と直接言葉を交わしての品定めです。謝社長は、26日まで合わせて18の業者との商談に臨むということです。

鳥取県販路拡大・輸出促進課 田村佳利係長:
単なる販路拡大ではなく、鳥取に興味を持ってもらったり、来ていただけるきっかけづくりも意識しているので、ありがたい機会だと思う。

台湾との定期航空路線開設もめざす鳥取県。「食」を通じた交流も弾みにしたい考えです。台湾での鳥取物産展は2024年9月から10月にかけて6日間開かれます。

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