今朝、いつものように洗濯機に洗濯物を入れスイッチを押そうとした、いつもより洗濯物が少ない…。そうだ次女の分がない。この春大学進学のために一人暮らしを始めたのだ。
次女は、三姉妹の中で一番小柄で、超ママっ子だった。生後半年で大きな病気をし、本当に心配したけれど、その後はほとんど風邪も引かずに元気に育ってくれた。6年ほど前に私が病気で入院したときは、ひとりしくしく泣いているようなちょっと心配性な子だったが、いつしかとても頼りになるしっかり者に育ってくれた。
3人育てて大変だねとよく言われたけれど、大変だったことは、不思議と覚えていない。夜中の授乳、おむつ替え、抱っこ抱っこ、その頃は、早く大きくなってほしいって思っていたけれど、今となっては、もっと幸せをかみしめておけばよかったと思ってしまう。18年間は、本当に短かった。子育て論のように偉そうなことを言うわけではないが、今、子育てでしんどいなと思っているお母さんにも知ってほしい。子供はいつか自分の手を離れていくということを。だから抱きしめられるときにたくさん抱きしめてほしい。
昨日、大きなスーツケースを持ってリュックを背負い、キラキラ目を輝かせて「行ってきます」と言う次女を、久しぶりに抱きしめた。
大栗久仁子(51) 堺市西区
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