未就園児をもつ保護者に新たなサポートの話題です。岡山市で7月1日、親が仕事をしていなくても子供を保育施設に預けられる「こども誰でも通園制度」が試験的に始まりました。

岡山市の保育園にきた母親と1歳の男の子。

(子供を預けるやりとり)
「体調変わりないですか」
「ないです。よろしくお願いします」

利用するのは1日から試験的に始まった「こども誰でも通園制度」です。

(制度を利用した母親は…)
「家でたまった家事をこなす。(子供がいると)手を止めながらが多いので、がっつりできてありがたい」

制度は、全ての子育て世帯をライフスタイルに関わらず支援するもので岡山市に住民登録している6カ月から3歳未満の未就園児が対象です。

保護者が仕事をしていなくても子供を預けることができ、1人当たりの上限は1カ月10時間。利用料は1時間につき300円から500円です。市に申請が必要ですが、預ける理由は問われません。

(ポストメイト保育園岡山陵南 近藤央子主任)
「保護者が仕事をしていないと1対1の子育てが多くなる。その時は孤立したり、これでいいのかと不安が付きまとう。保護者も子育てから離れて自分の時間が持てるし、子供も同世代の友達と遊びながら学ぶことも多い」

こちらの保育園の定員は3人。1日は1人が2時間利用し、負担額はおやつ代を含めて810円でした。市は当初20施設での実施を目指していましたが、保育士不足などで受け入れは9施設となり想定の半分以下に。7月は約60人が利用する予定です。

(岡山市就園管理課 岡本大賛課長)
「実際のニーズはまだまだあると思う。保護者や事業者の意見を聞いてよりよい制度になるように」

市はニーズを把握したうえで、施設の再公募も検討しながら2026年度の本格運用に備えるとしています。

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