西日本豪雨から6年。熊野町から中継でお伝えします。

【辰巳アナ】@広島・熊野町
熊野町川角の「大原祈念公園」です。この公園がある団地では、西日本豪雨で12人の方が亡くなりました。
犠牲者の追悼と災害の教訓の継承を目的に作られた公園で、大原ハイツ自主防災会会長のの松田秀則さんからお話を伺います。

西日本豪雨から6年がたちました。この6年間、振り返っていかがですか?

【大原ハイツ自主防災会・松田秀則会長】
「長かったようで短かったようで…。目の前のことを必死でやっていくのが、それをずっとやってきたので、6年と言われてもちょっとピンと来ていないです」

この6年、地域では防災に向けて、様々なことに取り組んでいると聞きましたが・・。

【大原ハイツ自主防災会・松田秀則会長】
「この公園で復興の会がイベントを計画立案、自主防災会がバックアップという形でイベントをやって、コミュニケーションの向上、ものが言える、顔が見える関係を作っていくということをずっとやってきました」

コミュニケーションをとることが避難所に行きやすくなるきっかけに繋がってくるのですか?

【大原ハイツ自主防災会・松田秀則会長】
「ものが言えないと、言ってもこの人誰っていう形になると避難してもらえませんよね」

避難所について、熊野町では、地元の高校生が災害で1人の命も失いたくないと「避難所内マップ」を作りましたが、この取り組みについてどのようにご覧になりましたか?

【大原ハイツ自主防災会・松田秀則会長】
「自分たちにない着眼点ですごくいいと思う。避難に足が運ばない方にとっては、すごくいいものだと本当に思っています。普段から避難所に行ってないと戸惑ったりすることが多々あると思う。何回か行くことによって避難所に行こうと思えるようになると思う。それが最初の一歩だと思う」

空振りになることを恐れずにいくのが大事なのでしょうか?

【大原ハイツ自主防災会・松田秀則会長】
「すみません。申し訳ないのですが、マスコミ、影響力のあるテレビや発信される方には、「空振り」という言葉ではなく「素振り」という言い方、ネガティブではなくポジティブな言い方をしていただければと思う。行って空振りだと「もう行かない」という方もおられると思うが、「素振り」だったら本番前の練習なので…。できるなら「素振り」と言ってもらえるとありがたいです」

意味があって「空振り」という言葉を使っていたのではないのですが、練習という意味も込めてこれから「素振り」という言葉を使っていけたらな、と思っています。

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