子どもたちに交通安全の意識を高めてもらおうと18日、秋田県大仙市の園児たちが警察官と一緒に散歩コースを歩き、横断歩道の渡り方などを学んだ。

 警察官と一緒に散歩コースを歩いたのは、大仙市の「かえで保育園大曲」の園児 約30人。

 かえで保育園では週に一度、散歩に出かけていて、18日は園から300メートルほど離れた大花児童公園に向かった。

 散歩コースには、車通りの多い交差点がある。

 警察官:
「信号のある横断歩道は、青になったら渡れますが、青になっても右と左を確認して…」
 
 園児:
「手をあげてわたる」

 警察官:
「車が来ないことを確認してから渡ってくださいね」

 園児たちは、信号が青になると左右をしっかり確認し、元気よく手を上げて横断歩道を渡っていた。

 県内では2023年の1年間に、園児が巻き込まれた交通事故はなかったが、小・中学生76人が事故でけがをした。このうち11人が登下校などで歩いている時に事故に遭っている。

 園児たちは、歩道でも車道からできるだけ遠い所を歩くなど、安全に注意しながら約15分後、無事に公園に到着した。

 年長組の園児に「散歩中、どんなことに気を付けたか」聞いてみると、「車にひかれないこと」と真剣な表情で答えた。また、横断歩道で気を付けることを尋ねると「手をあげて車に自分のことを知らせる」と答えた。

 大仙警察署交通課・佐々木悟警部補:
「子どもは予想しない動きをすることが考えられる。ドライバーには、子どもを見かけたときは減速するなど、いつでも止まれる速度で通過してもらいたい」

 かえで保育園大曲は「職員同士の声掛けを密にするなどして、園児たちが事故に遭わないよう対策していきたい」と話していた。

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