京都府福知山市のレストランの倉庫にいるとみられるクマについて、京都府の担当者は「9割9分いない」と発表しました。

18日、福知山市夜久野町にあるレストラン「はっかく亭」の倉庫で「クマが入ってきた」と、従業員から警察に通報があり、警察などが部屋を閉じ込める対応をとりました。


■ハチミツ誘い出し作戦失敗 

しかし、爆竹を鳴らしたものの、クマが中にいるかどうか確認できなかったため、開けた窓に板をかけて外に出やすいようにした上で、ハチミツを使って外に誘い出し、自然に帰るよう促したうえで暗視カメラを設置し状況を見守っていました。


■暗視カメラにクマの姿なし

そして19日朝、市などが暗視カメラ3台を回収し映像を確認しましたが、クマの姿は映っていなかったということです。

■「99%クマはいない」現場にたくさんの人が駆けつける前に外に出た可能性大

その後、京都府などは専門の業者を呼んで、熱を感知するカメラでクマの存在を確認。その結果、倉庫の中に「9割9分クマがいない」ことが確認されたということです。

京都府の担当者は、記者団に「クマの痕跡はいくつも確認されている。脱出経路については、部屋についていた換気扇を爪かけてはずし、30センチ角の通気口から脱出したものと思われる。痕跡状況からクマの手幅が9センチなので、成獣であることは確か。ただ通気口を通ったくらいなので、そんなに大きくない」と話しました。

倉庫の換気扇が外れていて、「通気口にクマの足跡」があることから、現場にたくさんの人が駆けつける前の18日午後2時ごろにクマが外に出ていったとみられます。

京都府は、「クマは危険なところから逃げるとき、1日で10キロ以上走って逃げるので、周辺にはいないだろうと判断している。ただ、今の時季、人里に出てくる状況がある」としてクマに注意するよう呼び掛けています。

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