都城市の川でコウライオヤニラミが爆発的に増加する中、県も調査に乗り出しました。

16日の調査は、コウライオヤニラミの生息域を確認するため、大淀川支流の高崎川など都城市内の6カ所で行われました。

県の職員たちは川に入ると特殊な機械を使って電気を流し、気絶した魚を網で捕獲。1カ所あたり30分程度調査した結果、4つの川であわせて36匹、最大およそ19センチのコウライオヤニラミが見つかりました。

(県水産試験場 内水面支場 田口智也支場長)
「これだけ急激に生息域を拡大しているという結果が得られているので、もともと住んでいる魚に対しての影響がかなり大きいものがあるのではないかと考えています」

県が調査を行ったのは今回が初めてで、今後は結果を分析し、対策を検討することにしています。

研究機関によるDNA調査の結果が実際に裏付けられた形で、県はコウライオヤニラミによる生態系への影響に危機感を募らせています。

今後は、他の川に広げないことが重要ですが、コウライオヤニラミは環境省の特定外来生物に指定されていないため、譲渡や運搬についての規制がありません。

県は、コウライオヤニラミの持ち出しなどを禁止するため、県内水面漁場管理委員会から漁業者などに指示を出すことを検討しています。

この指示が出せれば、従わなかった場合に知事命令や罰則を出すことができるということです。

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