7月15日、山形・中山町で夏の名物イベント、カブトムシの相撲大会が開かれた。小さな力士たちの熱い戦いが、3連休最終日を盛り上げた。

全国から参加 懸命に“相棒”を応援

2024年で31回目となる中山町の『全国かぶと虫相撲大会』。

熱戦を繰り広げる相棒のカブトムシを応援する子どもたち
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直径6cmの木の棒をまっすぐに立てて土俵とし、30秒が過ぎた時点で相手よりも高い所にいたカブトムシが勝ちとなる。

2024年の参加者は約500人。山形県内はもちろん、東京や広島から参加した子どもたちもいて、相棒を勝たせようと懸命に声援を送っていた。

3度目の出場 兄弟の挑戦

中山町から参加した山崎喜士くん、葵生くんの兄弟は3度目の出場だ。7月初めに捕まえたというカブトムシを連れてやってきた。

奮闘する弟・葵生くんの「ドリルカービー」

弟の葵生くんのカブトムシのしこ名は「ドリルカービー」だ。強い所はツノだという。
自慢の突破力で1回戦を勝ち上がったが、続く2回戦で敗れてしまい、葵生くんは「悔しい」と残念がっていた。

兄・喜士くんの「ファイヤー」

そして、お兄ちゃん・喜士くんのカブトムシのしこ名は「ファイヤー」だ。自己記録を更新して初めて4回戦に挑んだ。赤の印を付けた「ファイヤー」は、踏ん張りが利く足の強さが自慢だ。

体を入れ替えられたファイヤーは下に…

しかし、相手にうまく体を入れ替えられると、ファイヤーは下になったまま取組の30秒が経過してしまった。

前向きなコメントをする喜士くん

悔しさが残るが、喜士くんは「ファイヤーが頑張ってくれたからここまで勝てた。すごくいい大会、楽しかった」と話し、来年は優勝と大きな目標を語っていた。

熱い戦いを制したのは…

そして、子どもたちの熱い戦いを制したのは、中山町の佐竹琉那くん。家に飛んできたカブトムシを育てて15日の大会に挑んだ。

 

琉那くんは「初めて1位になれたのでうれしかった。来年も優勝したい」と語った。
カブトムシによる熱戦に一喜一憂した子どもたち。3連休の楽しい思い出となったようだ。

『全国かぶと虫相撲大会』のキャラクター「かぶくん」

そして、『全国かぶと虫相撲大会』のキャラクター「かぶくん」。この名前は、優勝した琉那くんのお母さんが小学生のころに考えて採用されたものだ。
お母さんも昔、大会に参加したが、優勝することはできなかったそうで、琉那くんが自分ができなかった偉業を成し遂げてくれてとても喜んでいた。

(さくらんぼテレビ)

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