伊勢神宮近くで販売されている牛乳パック入りかき氷「山村氷」が人気だ。三重県伊勢市大世古の乳製品メーカー「山村乳業」(山村豊裕社長)が直営店「山村みるくがっこう」外宮前店と内宮前店で販売。牛乳パックの側面に広告を掲載するアイデアで価格をワンコインの税込み500円に抑え、1000食限定でマスクメロンのトッピングまである。
「山村氷」は流行の高級かき氷になかなか手が届かないという声に応えようと今年6月に発売。上部を切り取った500ミリリットル用牛乳パックにふわふわの氷と自家製練乳、つぶあん、冷凍フルーツを盛り、最上部に自家製ソフトクリームをコーンごと載せた。見た目のインパクトに加え、牛乳屋さんならではのミルキーな味わいと価格が受けている。
広報の山村卓也さんは「広告料金をお客さんに還元し、ワンコインで満足してもらえたら。値段もサイズも手ごろなようで想定以上の売れ行きです」と手応えを感じている。
山村さんはさらにお得感を出すため、牛乳パック側面への広告掲載を検討。伊勢神宮外宮前で衣料品店「KNOCK OUT」を経営する冨谷剛寛さんが賛同した。縦横6センチのステッカーを貼り付けるもので、冨谷さんは写真やメッセージとともに店のロゴとSNS(ネット交流サービス)につながるQRコードを掲載した。
冨谷さんは「幅広い年代の人に関心を持ってもらえたらうれしい」と期待。山村さんは「お客さんも広告主も自社もうれしい新たなビジネスモデルになれば」と話している。【小沢由紀】
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