パリ五輪の開幕まで1週間となる中、きょう(19日)からパリで活躍する山形市出身のガラス作家の作品展が始まった。見る人をぐっと引きつける美しい作品の数々が並んでいる。

(リポート)
「一つひとつ手作りのガラス玉。近くで見てみますと、小さな中にいくつもの色や模様が入って美しい世界が完成しています。まるで小宇宙ですね」

山形市の恵埜(よしの)画廊できょうから開かれている、パリで活躍するガラス作家・鈴木美智さん(山形市出身)の作品展。ふるさとでの展示会は10年以上ぶり。

会場には、手作りのガラス玉を中心にアクセサリーや飾りなど、鈴木さんがパリで作成した約500点が展示されている。
色とりどりの花やかわいらしい魚たち・繊細な織物などモチーフはさまざま。

そのち密な表現は思わず見入ってしまう美しさ。
ガラスをガスバーナーで熱して形をつくり、模様をつけたり細かいパーツを組み合わせたりして作品を完成させている。

(ガラス作家・鈴木美智さん)
「色の組み合わせは光がすごく大切なので、自然光で作るということ。時間も一瞬の火の作業なので精神統一しないと失敗してしまう。準備期間・自分のコンディションがまずちゃんとしていないとできない」

フランス・ノートルダム寺院のバラ窓の写真に影響を受けガラス作家を目指した鈴木さん。こだわりはバリエーションに富んだ唯一無二の作品を作ること。
今回新作として展示されたのは、いくつもの工程を重ね繊細な模様を表現した吹きガラスの作品。
展示作品は購入もできるため、訪れた人は一つひとつじっくりと眺めお気に入りの作品を見つけていた。

(山形市から)
「優しい感じが表れていて、『これ素敵だな、夏らしくていいな』と思った」

(寒河江から)
「ガラスが夏の季節にすごく涼し気でいいなと思って。ガラスの繊細さと華やかな感じがすごくいい」

(ガラス作家・鈴木美智さん)
「夏なのでガラスの透明感、涼し気なガラスの表情であったり、一つひとつの違いなどを山形の皆さんにもぜひ見てもらいたい」

鈴木さんのガラス展「パリからの光」は7月28日まで開かれている。

(重松アナ)
実は、私が今耳につけているイヤリングは鈴木さんの作品なんです。気に入って購入しました。どうですか?

(菅原アナ)
すごい、本当にまさに小宇宙ですね。

(重松アナ)
この小さい中にいくつものパーツが入っているということで、本当に唯一無二の作品です。一つひとつの作品の違いを見てほしいと鈴木さんは話していました。
どうやって作っているのか気になるという方のために、展示会期間中に制作の様子を公開することを計画しているそうです。
ぜひ間近で魅力にふれてください。

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