7月後半に入り、いよいよ夏本番に。連日暑い日が続くなか気を付けたいのが熱中症である。熱中症を防ぐために不可欠なのが水分補給だが、実はその水分補給に思わぬ落とし穴があるという。「ペットボトル症候群」と呼ばれる症状をご存知だろうか。その症状とは。そして正しい水分補給について医師に話を聞いた。

糖尿病のような状態に…「ペットボトル症候群」

7月に入り各地で厳しい暑さに。大分県内では7月1日から8日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は162人となっていて、3人が亡くなっている。熱中症対策に不可欠なのが水分補給。しかし、飲み方によっては、ある症状を引き起こす可能性があり注意が必要だという。

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その症状について「比較的急性に発症した糖尿病の状態だと考えてもらうといい」こう話すのは大分三愛メディカルセンターの生山祥一郎医師である。

大分三愛メディカルセンター生山祥一郎医師

ジュースやスポーツドリンクには、砂糖が多く含まれている。
生山医師によりますと500ミリリットルのジュースなら角砂糖約15個分、スポーツドリンクは角砂糖約5個分の砂糖が含まれているという。
一気に大量に摂取することで、異常な高血糖となり、「糖尿病」のような状態になるというペットボトル症候群。

ジュースやスポーツドリンクに含まれる砂糖の量

大分三愛メディカルセンターの生山祥一郎医師は
「糖尿病の一般的な症状と類似している、 非常に喉が渇くとか、おしっこがたくさん出るとか、体がだるくなるとか、そういう状態。ひどくなると意識障害それから昏睡になる。場合によっては命に関わるという状況になってしまう」と、その症状ついて話す。

水分補給は「砂糖が含まれていない飲み物をこまめに」

生山医師によると普段の生活での水分補給には、水やお茶など砂糖が含まれていない飲み物をこまめに飲むことが大切で、飲むときには1口2口を口に含んでごくっとする、それをこまめにすることが大事という。

水やお茶などで水分補給を

飲む量については「一般的には1日に1500CC以上の水分を取りましょうと言われている。夜休む間にも私たちは水分を失われるから、夜間に目が覚めたときに1口飲むということも注意するといい」という。
ただし、運動をして多くの汗をかいた時などはスポーツドリンクを有効に活用してほしいと話している。

暑い夏を乗り切るために、正しい水分補給と体調管理を心掛けることが大切である。

(テレビ大分)

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