岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、柔道・作陽学園高校(倉敷市)3年の土橋迅(とき)選手(17)です。
岡山市北区のジップアリーナ岡山で6月2日に行われた岡山県高校総体・柔道競技で、土橋選手は男子個人73kg級で優勝を果たし、8月に大分市で開催される北部九州インターハイへの出場を決めました。
翌週の9日に同会場で行われた中国高校総体個人戦でも予選・決勝トーナメントを勝ち上がり、決勝では三河内(みつごうち)陸至選手(広島・崇徳高校3年)と対戦。得意の背負い投げなどで試合を優位に進め、合わせ技で一本勝ち、優勝を果たしました。
中国高校総体の個人戦終了後、県高校総体を含めた大会の感想やインターハイでの目標などを聞きました。
(撮影と聞き手:OHK岡山放送 西村和子)
Q:決勝戦は合わせ技で一本勝ち
「はい」
Q:中国総体で優勝、今の率直な気持ちは
「優勝できてうれしいです」
Q:団体戦で崇徳高校が優勝しているが、個人戦決勝の相手も崇徳の三河内選手。同じ階級で3年生
「はい」
Q:学年が一緒だとライバルになるかと思うが、三河内選手の対戦で気をつけようというところはあったか
「自分は広島県出身。三河内選手とは中学校の時から戦ってきた選手なので、お互いの技や組み手を分かっている状態だった。先に自分のペースにするように意識して戦いました」
Q:県予選で優勝しインターハイ出場が決定。予選で苦しかった試合はあったか
「決勝が前回の県大会と同じ相手(岡山学芸館・浅野弘武選手)で、研究をされていて少し戦いづらかった。最後は意地を出して勝ちました」
Q:チームメイト(作陽学園)が全階級でインターハイへの出場を決めている。みんなでインターハイでは優勝までのぼり詰めようという目標があると思うが、普段から練習などで心掛けているところはあるか
「チームの雰囲気を常に明るくして、日本一を目指すために常に行動するようにしています」
Q:具体的には
「同級生や、後輩と常にコミュニケーションを取ったり、あいさつを、当たり前のことを当たり前にできるようにまずは基本からしています」
Q:インターハイに向けての抱負を
「インターハイは日本一を目指して頑張ります」
広島県呉市出身の土橋選手。5歳の時に父親の知り合いに誘われ、地元の道場で柔道を始めました。広島市立中広中学校に進学後は柔道部に入部、今大会の決勝の相手・三河内選手は小学生時代から強く、最初はなかなか勝てなかったそうですが、次第に戦えるようになったといいます。
作陽学園高校に進学した後は、1学年上で、2023年の全国高校選抜やインターハイなど主要大会に出場するなどし、チームの中心選手だった林海佑選手(現:山梨学院大)のストイックさに影響を受けたという土橋選手。練習や減量など、厳しい状況下にあっても手を抜くことなく自分に妥協しない姿に尊敬の念を抱き、自身も日々「妥協をしない」ことを心掛けているそうです。
持ち味は「スピードのある柔道」。スタミナにも自信がある土橋選手。インターハイ本番を間近に控え「緊張もしているが、今まで支えてきてもらった人たちのために」初の全国の頂点を目指します。
北部九州インターハイ柔道競技は8月10日から14日までの5日間にわたり大分県で開催され、男子個人73kg級は第2日目の11日に行われます。
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