串打ちし、振り塩をして火にかけるのは、19日に仕入れたばかりの新鮮なサンマです。滴り落ちる脂が食欲をそそります。

豊洲市場に今シーズン初入荷された北海道産のサンマ。

庶民の味だったはずが、近年の不漁続きでいわば“高級魚”になってしまいました。

さかな亭・沢登繁隆店主:
(去年は)高かったし量もなかった。1カ月もなかったですからね。

しかし、2024年のサンマは違います。サンマ水揚げ量で日本一を誇る北海道・根室市の花咲港では2023年までとは違う光景が見られました。

今シーズン初のサンマ水揚げ量は約67トン。2023年の約469kgと比べると実に140倍です。

競りも過去最高値だった2023年の価格と比べ、わずか200分の1に。

鮮魚店では早速1匹80円で売られていました。

さらに札幌市の鮮魚店では、1匹18円と破格の値段です。

北海道の豊漁は全国に波及し、仙台では2023年の初競りの約20倍となる20トンのサンマが入荷。

福島市でも2023年の半値に近い価格で取引されました。

仲卸業者:
値段的にはだいぶ下がっているので、消費者の皆さまには安く届けられると思います。

根室沖で豊富な漁場が見つかったことで豊漁となった2024年のサンマ。

いつまで、この豊漁は続くのでしょうか。

水産研究・教育機構 巣山哲さん:
非常に難しいんですけど、8月いっぱいじゃないかなと思ってます。今のチャンスを逃したら、10月ぐらいにもう一度チャンスが訪れると思ってます。
 

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