去年の猛暑などが原因で、全国的にコメの在庫が不足しています。全国一のコメの生産量を誇る新潟県内でも販売数を制限するスーパーが出てきています。

■コメ不足 スーパーでは販売数に制限

【松村道子キャスター】
「三条市のスーパー。コメ売り場には“一人一袋の購入”表示が。販売数に制限がかかっています」

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「全体的に(入荷の)数量が全く入らなくて、致し方なく。20年くらいスーパーをやっているが、数量制限を設けるのは初めて」

農林水産省が7月に発表した6月末の民間流通における在庫数では、統計を取り始めて以降、最も低くなっています。

去年の猛暑によりコメの品質が低下したことで精米した後にとれるコメの量が減少したことなどが要因とされています。

■仕入れに奔走…確保できるコメは例年の4分の1

この状況は、県内のスーパーにも顕著に表れています。

【松村道子キャスター】
「各種コメが並んでいるが、(棚の中は)隙間があるなと感じる。例年と比べてどうですか?」

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「まだ、この時期だとコメは(棚の)ギリギリまで積んでいることが普通。今は(コメを)積めない状態が続いている」

【松村道子キャスター】
「お店のバックヤード、本来ですとコメの在庫はラック2つ分確保されていますが、現在は1つ分。それも隙間があり、容量の半分ほどとなっています」

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「コメの仕入れルートは2社あるが、それだと量が足りなさすぎて今、普段仕入れないところからも何とか用意していただけないかとお願いしている」

連日、仕入れの確保に奔走していますが、確保できるコメは例年の4分の1ほど。お客からも、購入制限がかかる状況に心配の声が聞かれました。

【お客】
「ちょっと困る。普通に(供給が)平らにあればいいと思う」

【お客】
「日本人として困ったもの。やっぱりコメ第一」

【お客】
「これだけ買えば3週間くらいもつかな」

県内では、極早生品種の「葉月みどり」の出荷が始まるなど、これから新米の時期を迎えますが、食卓を支えるスーパーは新米が店頭に並ぶまでの在庫の確保に引き続き力を注ぐ考えです。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「古米が追いつかなくて新米まで空いてしまうなんていうことはスーパーにとってあってはならないことだと思う。米どころ新潟と言えど、最後までしっかりと調整していかなければいけないと考えている」

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