宮城県塩釜市にある人気の回転すし店で食事をした女性が腹痛や吐き気に襲われ、胃からアニサキスが見つかったことが分かりました。宮城県はこの店を営業の一部停止処分(8月30日の1日間)としました。
処分を受けたのは、塩釜市野田にある「廻鮮寿司塩釜港」です。宮城県によりますと、8月29日午後7時ごろにこの店でアジ、マグロ、イワシなどのすしを食べた30代女性が、翌30日午前2時ごろから腹痛や吐き気を発症しました。その後、医療機関を受診したところ、女性の胃からアニサキスが摘出されたということです。
女性の症状はすでに快方に向かっています。宮城県は、女性の症状や潜伏期間が胃アニサキス症に似ていることや、原因と考えられる食品がこの店で食べたすしのみだったことから、すしを原因とする食中毒と断定しました。
宮城県内での食中毒の発生は、今年に入り13件目となります。アニサキスの幼虫は長さ2~3センチくらいで、アジやマグロ、イワシのほか、サバやサンマ、カツオなどにも寄生し、魚介類が死んでから時間が経過すると内臓から筋肉(身)に移動します。宮城県は、魚介類を生で食べるときはアニサキスの幼虫がいないかをよく確認するよう呼びかけています。
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