高校生が考えた、子どものためのアトラクションが1日限りで広島市の中央公園に登場し、多くの家族連れでにぎわった。アスレチックを発案した高校生らを取材した。

公園再整備にむけ、若者の案を募集

「DREAM CENTRAL PARK(ドリーム・セントラル・パーク)」と名付けられたアトラクションが8月17日、1日限定で広島市中央公園に現れ、多くの家族連れでにぎわった。

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数々のアトラクションの対象は小学生だが、ジェットコースターやアスレチック、迷路など、どれも手作り風なもので、発案は広島県内の高校生や大学生。

ジェットコースター

広島市は中央公園を広島城周辺の「歴史ゾーン」や「スポーツ・レクリエーションゾーン」など5つのエリアに分けて、新たなまちづくりを目指しており、ファミリープールなどがある「こどもゾーン」は、老朽化が進む建物があり、新たな施設の整備が課題となっている。

そこで広島青年会議所が、若い世代とともに中央公園の未来を考えようと、高校生や大学生からアトラクションの案を募集し、企業がアトラクションづくりをサポートすることで「DREAM CENTRAL PARK(ドリーム・セントラル・パーク)」が実現した。

高校生のアイデアを企業が形に

6月のキックオフミーティングから高校生らと協力企業で意見交換を重ねた。

2024年6月 キックオフミーティングで

市立広島商業高校・松川夏希さん:
高校で話した中で一番多かったのは木製のアスレチック。

協力企業・マエダハウジング:
足場板で僕らが組み立てたりとか人材を提供できる。

協力企業との意見交換で、広島商業高校の生徒らは、アスレチックの具体的なアイデアを出しあった。

市立広島商業高校・山中結花さん:
迷路とアスレチックを組み合わせるのがいいと思って、小さい子でも好奇心をくすぐるようなものができるかなと思ったので。

市立広島商業高校・秋山宗一朗さん:
今どきの小学生は、外で遊ぶことが少ないイメージがある。時代の流れで家にいたり、画面を見ることが多い風潮があるならば、体を動かせる機会を作ってあげたい。

高校生らが自由な発想でアイデアを出し、それぞれのチームで構想を形にしていった。

出来上がったアスレチックには子どもの列

迎えた「DREAM CENTRAL PARK(ドリーム・セントラル・パーク)」開催当日。多くのアトラクションが子どもたちでにぎわう中、広島商業高校の生徒が考えたアスレチックにも列ができていた。

テーマは「挑戦」。楽しいだけでなく、難しいポイントも作ることで達成感が味わえる工夫がされている。

来場した小学生たちからは、「思ったより難しくてやりがいがあった」「面白かったから、学校にも作ってほしい」という反応があった。

子どもたちの笑顔に広島商業高校の生徒らも満足そうだ。

市立広島商業高校・松川夏希さん:
楽しそうにやってくれるのですごくうれしいです。

市立広島商業高校・山中結花さん:
小さい子と親が、みんなで遊べて、楽しく過ごせる場所ができたらいいと思います。

広島青年会議所はイベントで出た意見をまとめ、広島市に対し「にぎわい施設」に関する提言を9月にも行う予定。

(テレビ新広島)

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