愛知県日進市議会の9月定例会が開会した2日、2期目を迎える岩田憲二教育長(63)が29分10秒に及ぶ所信表明演説をし、スマートフォン依存による親子関係の脆弱(ぜいじゃく)化を警告するなど、義務教育の枠を超えた教育観を披露した。
2022年の就任時にも、市民に自分の考えを伝えようと27分30秒の所信表明をしている。教育長が首長のように長い所信表明をするのは珍しい。
10月1日に2期目(3年間)に入る岩田教育長は、子どもの居場所づくりや生涯学習の重要性などについて演説した。その中で、スマホを片時も放せない人が多い現状に触れ、「子が親に何かを伝えようとしても、親はスマホを見ていて気付いてもくれず、寂しさを感じている。スマホによって親子関係は今まで以上に脆弱になるだろう」と警告。スマホのメリット、デメリットを親も子も学ぶ家庭教育を推進すると主張した。
また最後には、子どもの安心・安全について「大人の皆さん! 学校がやってくれない、行政がやってくれないと言う前に、できる時にできることをするボランティアとして、子どもたちの命を守っていきませんか」と呼びかけた。【荒川基従】
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