育児の話題をお伝えするコーナー。
今回は、妊娠・出産するのに大切な子宮の話題です。

日本では、毎年新たに１万１千人の女性に見つかる子宮頸がん。
そのうち２９００人が亡くなっています。
そして、３０代までに子宮を失う人も、およそ１０００人います。
医師たちがこうした事態を未然に防ぐ子宮頸がんワクチン接種の検討を呼びかけました。

ＨＰＶ＝ヒトパピローマウィルス。
これに感染することが原因で子宮頸がんになります。
しかし、性交渉をもつ前の小学６年から高校１年生の間にワクチンの定期接種を打てば予防効果があると言われています。

５日会見を開いた広島大学病院では、広島大学の学生にワクチンに関するアンケート調査をし、５割近くが「ワクチンについて知らない」と回答したことを明らかにしました。
広島県の対象者の定期接種率は９．３％と低いものですが、アンケートでは、副反応を心配する声が多く上がったということです。

【広島大学病院循環器内科・小畠啓史医師】
「１０年ほど前話題になった全身の疼痛、運動障害が起きるのではないかという報告は、国内外のエビデンスを含めた議論の結果、因果関係は証明されていない。昔の情報、印象というのを現在の情報にアップデートしていただいて、接種を検討していただければなという風に思います」

ワクチンの接種を差し控えていた１９９７年度から２００８年度生まれの女性を対象に、今年度末まで無料のキャッチアップ接種が行われていて、１回目の接種を今月中にする必要があるため、医師たちはワクチンについて知ってほしいと呼びかけていました。

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