帝国データバンクは10日、家庭の食卓で人気のカレーライスを調理する際の費用で物価の推移を見る「カレーライス物価」が、コメの高騰などを背景に、7月は1食342円と、最高値を更新したと明らかにした。

帝国データバンクによると、「カレーライス物価指数」は、カレーの原材料や光熱費等の価格(全国平均)を基に、カレーライス1食当たりのトータルコストを算出したもの。2024年7月に342円となり、単月では2015年以降の10年間で最高値を更新した。また、300円台となるのは2023年8月以降、12カ月連続だという。

1年前の2023年7月の298円から44円と大幅に上昇をしていて、「安価で手軽に調理できるカレーライスのコスト負担増が続いている」としている。

上昇の原因としては「コメ」と、天候不順の影響で品薄状態が続いたジャガイモなどの野菜類の高騰が上げられている。カレーに欠かせないライスについては、2023年7月には87円だったが、今年7月には101円と初めて100円を突破した。

またこのカレーライス物価を元に、2020年平均を100として推移を分析する「カレーライス物価指数」は2024年7月には124.8で、前年同月比14.7%上昇し14ヶ月連続のプラスとなった。10%を超える上昇は2015年以降の10年間で初めてで、帝国データバンクは「急騰ぶりが鮮明になった」と評価している。

8月のカレーライス物価は1食350円を超える見通しで、カレーライス物価は当面値上がり局面が続くと予想している。

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