2024年の富士山をめぐっては山梨県が通行料を徴収するほか、1日の入山人数の上限を設定するなど規制を設けた一方、静岡県は試験的な事前登録システムの導入にとどまりました。こうした動きは富士山の登山者に変化をもたらしたのでしょうか。

光田有志アナウンサー:
きょう(7月10日)の富士山 山頂に少し雲がかかっているものの概ね天気は良好です

7月10日、静岡県側でも富士山の山開きの日を迎えました。

齊藤力公 記者:
こちら富士山 富士宮口5合目です。きょう(10日)開山日ということで非常に大勢の登山客が訪れています

開山を待ちに待った登山者たちが早速頂上を目指して登山道へ。

しかし、午後には天気が急変。大粒の雨が地面に打ちつけ風が吹き荒れました。

厳しい訓練を重ね、山を知り尽くした山岳遭難救助隊でさえ移動がままならないほどの悪天候となる時もあります。

標高が高く天候が変わりやすいのが富士山。

県警によると9月8日までに富士山(静岡側)で死亡したのは2023年の3倍、6人となっています。

山頂付近はより厳しい環境になります。

山頂の神社に常駐・植田めぐみさん:
(風速)15mぐらいの風が吹いたので、体感温度的には氷点下ですね。冷蔵庫の中を歩いている感じの冷たさだと思います

しかし、手元の温度計で15℃となっていた富士宮口5合目では、Tシャツや短パンという軽装の登山者の姿も見られました。

登山者:
(インナー)にポロシャツにこのカッパ寒かったですね

登山者:
(8合目で)これ無理だと思って引き返してきました

登山者:
スニーカーで来てしまい、それなりに危険なところなんだなと

また、禁止が呼びかけられている弾丸登山を強行し、登山道で野宿をする人の姿も確認されました。

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