全国的なコメ不足が叫ばれる中、トップブランド「魚沼産コシヒカリ」の品質検査が進んでいます。去年は猛暑や水不足の影響を一等米比率が大幅に低下しましたが、今年は暑さ対策を入念に行ったことなどから90%を超えていて、関係者は安堵の表情を浮かべていました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「今年とれた魚沼産コシヒカリが並んでいます。その中から無作為にコメを取り出し、その品質をこれから検査します」

9月12日、JA魚沼の川西営農センターで品質検査が行われたのは、十日町市川西地区・吉田地区で収穫された魚沼産コシヒカリです。

【JA魚沼経営管理委員会 柄沢和久 会長】
「昨年は非常にスタートから悪くて、どうしようかなということだったが…」

去年は高温や水不足に悩まされ、米粒の大きさや形などで判断される一等米比率が5%ほどにまで落ち込んだという魚沼産コシヒカリ。

ただ、今年は雨が定期的に降ったことや肥料・水の管理を農家が徹底したことで…

【JA魚沼経営管理委員会 柄沢和久 会長】
「一等米は今のところ90%以上ということで、例年並みのスタート。安心している」

一等米比率が大幅に回復!この日検査が行われた魚沼産コシヒカリの米袋にも一等米であることを示すスタンプが次々に押されていきました。

【農家】
「等級が一番なので、今までの苦労が等級に表れるのが喜びに感じられる。うれしい」

また、コメの水分量も15%前後で推移していて、アミロースやタンパク質といった食味を示す値もよく、品質のいいコシヒカリができているといいます。

【農家】
「早いうちにおいしいコメを食べてもらって賞味してもらえればと」

【農家】
「農家が一生懸命作ったコメ。一粒一粒、味わって食べていただければありがたい」

これから収穫のピークを迎える魚沼産コシヒカリ。出荷は9月下旬に始まる予定です。

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