兵庫県淡路市は、市内の民家敷地内で巣を作っている国の特別天然記念物・コウノトリのつがいに、今年もひなが誕生したと発表した。4年連続の孵化となり、カメラの映像からひなの頭を確認。昨年秋に「巣台」を取り付けた人工巣塔では初めてという。
淡路市教委によると、3月20日にコウノトリのつがいが産卵していることが分かり、4月20日にはカメラの録画映像からひなの頭の部分が確認できたという。22日現在で、少なくとも3羽のひなが孵化したとみられる。
コウノトリのつがいはこれまで電柱の上部に巣を作っていたが、安全に営巣活動ができるように、昨年秋、電柱の上部に金属製で皿のような形状の「巣台」(直径約1・6メートル)を取り付けていた。
この場所からは、令和3年に1羽、4年に2羽、5年に1羽が巣立っている。昨年巣立った雄の「淡夢路(あむろ)」は4月に入り、四国地方で目撃情報があるという。
市教委の担当者は「1羽でも多くのひなが巣立ってくれることを願います」と話している。
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