長野県佐久市で栽培されている伝統野菜「佐久古太きゅうり」の普及につなげようと、プロの料理人による講習会が開かれました。どんな料理を作ったのでしょうか。

18日、佐久市で行われた料理講習会。

MaruCafe・柳沢真理代表:
「生で食べてもおいしいですが、火を入れてもおいしい」

食材の主役は、この太くて短いキュウリ。「佐久古太きゅうり」です。

昭和30年代から佐久市で栽培されていて、普通のキュウリより歯ごたえがあるのが特徴です。2017年に「信州の伝統野菜」に選ばれ、現在は年間約8トンが生産されています。

ただ、生で食べたり、漬物にするのがほとんで、飲食店などにはほとんど流通していませんでした。

講習会は、新しい食べ方を学び、普及につなげようと生産者でつくる保存会が企画。市内のレストランの料理人が考案した2品を作りました。

1品目は、まず、キュウリを縦に2等分し、果肉をくりぬきます。そこに、ひき肉と塩やニンニク、ショウガ、パン粉などを混ぜ合わせたハンバーグのたねを詰めていきます。

ひと通り火が通ったら、酒を加え2分ほど蒸し焼きに。最後に、くりぬいたキュウリの果肉としょうゆを和えたソースをかければ、「古太きゅうり」を船に見立てた「お舟ハンバーグ」の完成です。

参加者:
「キュウリは熱入れてもシャキシャキしていますので、けっこうおいしいんじゃないですか」

2品目は、生の古太きゅうりに、トマト、リンゴ、落花生などを加え、ヨーグルトで和えた「地中海サラダ」。

「古太きゅうり」の見た目や食感を最大限に生かした2品が完成しました。

「いただきます」

参加者:
「お肉とこんなに合うとは思わなかった。ごはんのおかすにもなるし、酒のつまみでも」
「広がった感じですよね、料理が。家でもやってみようと思いました」

メニューを考案したMaru Cafe・柳沢真理さん:
「魚とかお肉に合わせても本当にメインディッシュになるような野菜。何かに見立てるみたいな、そういう楽しさも含めてもっといろいろアイデアはあると思う」

保存会では、今後も新しい食べ方のアイデアを募りながら、飲食店などに提案していきたいとしています。

佐久古太きゅうり保存会・工藤正博会長:
「もっともっと佐久古太きゅうりを知ってもらうには、地元の飲食店で使っていただきたい」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。