「雨の週末」となるが、ゆっくり「読書の秋」を楽しむ方は、決して多くないのかもしれない。というのも、最新の国語に関する世論調査が発表され、「1ヵ月に1冊も本を読まない人」…これが6割を超えたからだ。
教育現場では新しい読書のスタイルも。
「礼、ありがとうございました」「ありがとうございました」
福島県大熊町の義務教育学校「学び舎ゆめの森」
毎日朝の時間と毎週火曜日・金曜日は下校の前に10分から15分の読書の時間を設けている。この児童が手にしているのは…「いま、タブレットで本を読んでますね」
この学校では、2023年9月から本格的に電子書籍システムの運用を開始。全ての児童・生徒に配られているタブレット端末でいつでも、どこでも興味のある本を検索して読むことができる。
子どもたちは「紙だと色々探すのにも大変なんですけど、スマホとかタブレットだと調べればすぐに出てきたりするので、便利だなと思います」「学校でこういうのが無かったら、本は読まなかったんじゃないかなって」と話す。
学び舎ゆめの森・増子啓信副校長は「活字離れということもすごく叫ばれているので、そういった子どもたちにとっても電子書籍があることで、子どもたちが自分から主体的に本に親しむことができる、そういう風な環境を作れるんじゃないかなと」と話す。
元々、子どもたちの読書に力を入れていた大熊町。原発事故の影響で、避難先に本を持ち出せず、子どもたちが読書を楽しむ環境を十分に整えられなかった時期もあった。
学校にある本は、約2万冊。こどもたちのために寄贈されたものや新たに購入したものだ。形は変わっても学ぶことの多い読書。その大切さをこれからも伝え続ける。
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