宮城県大崎市の酒造会社では、今年の新米を使った日本酒の製造が9月24日から始まりました。新酒は11月にも出荷される予定です。

酒造りが始まったのは大崎市にある酒造会社「一ノ蔵」です。「甑(こしき)」と呼ばれる大きな蒸し釜で「やまのしずく」の新米、約140キロを蒸し上げた後、種こうじを振りかけ、こうじ室へ運びます。

こうじ室は室温が30度、湿度が50%ほどに設定されていて、蔵人が蒸した米を手作業で広げて空気に触れさせた後、温度が下がらないよう布で幾重にも包んでこうじ菌の繁殖を促します。米こうじは2日ほど寝かせて出来上がり、酒の仕込みへ移ります。

今年の稲刈りは例年並みの今月5日に始まり、猛暑や台風による被害もなく、品質の良い米が収穫できたということです。

一ノ蔵 門脇豊彦総杜氏
「新米と秋の晴れやかな空を想定しながら、すがすがしい新米新酒を造っていきたいと思っています」

24日に製造を始めた新酒は、11月13日に一升瓶換算で8000本を出荷する予定だということです。

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