柿色のつなぎに柿の形をした帽子がトレードマークの柿木崇誌さん。2018年に結婚を機に秋田県能代市に移住した柿木さんは、放置されている柿の木を有効に活用しようと、県の北部で代行して収穫や管理にあたっている。

収穫した柿は、加工して販売。2023年からはキッチンカーで柿のソースを使ったお好み焼きを振る舞っている。

そんな柿木さんが、今度は地元の中学生と新たな活動を進めている。柿の葉を使い、あるものを作ろうと収穫作業に汗を流していた。

柿木さんと活動をともにする能代市の二ツ井中学校の生徒が、柿の木の葉っぱを黙々と集めている。一体何を作るのだろうか。

柿木さんが「中学生と一緒に柿の葉を収穫して、柿の葉茶を作る取り組みです」と教えてくれた。

実は柿木さんは、地元や生徒の要望で7月から中学校で特別講師を務め、商品の開発から販売までの流れを教えている。生徒は、柿木さんがすでに商品化している柿の葉茶作りに挑戦する。

生徒は使い慣れない道具に苦戦しつつも、柿木さんのサポートを受けながら葉を収穫していた。

参加した生徒たちは「みんなで協力した分、多くの葉がとれた。柿の葉茶のいいところを宣伝して、買ってもらえるようにしたい」「柿木さんが1人でやっていると考えると、その大変さが分かった。どの年齢でも飲めるような、人気のあるお茶を作りたい」と意気込んだ。

柿木さんは「柿の葉が商品になって購入してもらえることで、みんなには、ありふれたものでも価値があるものになることに気付いてほしい」と期待を寄せた。

パッケージは生徒が考案中で、柿の葉は乾燥など加工して、11月3日に地元・能代市で生徒が開くイベントで販売される。

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