少しずつ暑さがやわらぎ本格的な秋が始まりつつある。「鍋」が恋しくなってきた人もいるのではないだろうか。秋田県大館市では、新米を使ったきりたんぽ作りが始まった。いろりの周りには香ばしい香りが漂う。
きりたんぽ鍋の「本場」とされる大館市。地元でとれたあきたこまちの新米を使ったきりたんぽ作りが始まった。
26日は、主役の新米約5キロと、きりたんぽ鍋に欠かせない地元の野菜や比内地鶏が用意された。
きりたんぽ作りにあたったのは「秋田名物本場大館きりたんぽ協会」の関係者などで、新米ときりたんぽのシーズンの始まりをPRしようと集まった。
炊き立ての新米をつぶし、杉の棒に丁寧に巻き付けたら「たんぽ」に焦げ目を付ける。これを比内地鶏や野菜と煮込めば、本場・大館のきりたんぽ鍋の完成だ。
秋田名物本場大館きりたんぽ協会の石川博司会長は「新米が出るといつもワクワクする。炊いた時につぶつぶ感が全然違う。それをさらにつぶすので、ふんわりおいしいたんぽになっている。ぜひ食卓に出してこの冬を乗り切ってほしい」と話す。
10月12日からは、きりたんぽなどが楽しめる食のイベントが市内のニプロハチ公ドームで開催され、飲食店など97店が出店予定だ。
本場大館きりたんぽまつりの伊藤高志実行委員長は「たんぽの出店数が去年より3店舗増えている。いろんなきりたんぽの味が楽しめるので来てもらいたい。そして、きりたんぽだけでなく、大館、秋田、東北の食の店舗が出ているので楽しんでほしい」とPRした。
実行委員会は、3日間で8万人の来場を見込んでいる。
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