東京都は27日、ライフイベントや働き方の変更による生涯収支への影響を試算できる「イフキャリ」を特設サイトで公開した。自身の現在の収入や子どもの数などを入力すると、試算結果がグラフで表示される。年収が一定額を超えると税や社会保険の負担が生じる「年収の壁」による働き控えが広がるなか、正しい情報を周知する。
シミュレーターでは年収の壁を超えて働いて一時的に手取りが減っても、将来受け取れる年金額が増えることなどを示す。
小池百合子知事は同日の記者会見で「年収の壁に到達すると(パート従業員らが)働くのをやめて人手不足になっている。全体像を見た上で判断してほしい」と呼びかけた。10月下旬に設問数を増やしたバージョンを公開する。
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