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27日は過疎に悩む地域を救う築100年のホテルに迫りました。
東京都心から車で2時間ほど、大自然に囲まれた群馬・前橋市の赤城山エリア。
見えてきたのは、広大な土地にある“大きな古民家”です。
室内を覗くと、人口減少や高齢化が進む地域にも関わらず、多くの若者が食事を楽しんだり、プライベートサウナと水風呂で“整う”人の姿も。
実はここ“空き家をリノベーションした古民家ホテル”なんです。
過疎地域の課題解決にもつながる“地域再興”をコンセプトにした、新たなホテルの形とは。
群馬・前橋市、赤城山の麓に2024年から新たに誕生した、古民家ホテル「赤城宿」。
都会の喧騒を離れて解放感を味わえるホテルや、心安らぐインテリアが特徴のホテルなど、5棟、6部屋を用意。
実は全て、築100年ほどの空き家をリノベーションしています。
古民家ホテルを中心とした関係人口の増加や、新たな雇用創出の役割などを担い、過疎地域の課題解決につなげていきたい考えです。
「るうふ」代表取締役・保要佳江さん:
どこの地域も空き家や、人口減少の課題を抱えている。地元が何もない場所ではなくて、そこにしかないものがある。宿ごとに古民家も違うし、体験も違うし、コンセプトも違う。色んな宿に行き、楽しんでもらえる。
地域の魅力を再発見できる「地域再興」をコンセプトに掲げ、宿泊だけではなく、地域と連携したイベント体験や、その土地ならではの食事が楽しめるようになっています。
この日は、多くの若者がリノベーションイベントに参加し、職人の説明を受けながら塗装などを体験していました。
利用者は「違った分野の人と話すことで、自分の知見だったり、考えも広がる」「東京と違って、すごく地域の人と距離が近かったり、温かい」と話していました。
また、職人は「過疎地域で宿を作って、仕事を作ることで、地域の活性化につなげる。どんどん職人も減っているので、物作り楽しいなって、職人を目指してくれたら」と、この取り組みに期待を寄せていました。
他の宿では、大自然を感じながらプライベートサウナを楽しむ人たちの姿が。
サウナ、水風呂の後の外気浴では、皆さん気持ちよさそうな表情をしていました。
食事は、地元の豚肉を使用した“サ飯”が用意されています。
利用者は「貸し切りでこの自然の中で、気持ちよかった。解放感がすごくて天国みたい」とご満悦でした。
各宿、1日1組限定だからこそできるおもてなしや、地域と密接したイベント・食事を提供する事が可能に。
今回のプロジェクトを展開する「るうふ」は、山梨県・千葉県などを中心に古民家ホテルを運営。
限界集落となった地域で、年間3000人以上の観光客が訪れるようになった事例も出てきています。
「るうふ」代表取締役の保要佳江さんは「空き家だったものが、明かりがついて、笑い声が聞こえて、地元の人がすごく喜んでくれる。3年後くらいには50棟くらいにしていきたい」と意気込んでいました。
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