札幌市の水族館で、砂の中に脱皮した「殻」を隠すソメンヤドカリの姿がカメラに捉えられた。水族館によると、脱皮直後の弱い状態がバレて襲われないようにするため、必死に隠す習性があるという。
“秘密”がバレバレなヤドカリ
北海道・札幌市中央区の水族館「AOAO SAPPORO」で撮影されたのは、“自分の弱さ”を隠したいソメンヤドカリ。一体、何を隠しているかというと、脱皮した後の「殻」だ。
この記事の画像(11枚)生物チームの三宅マネージャーは、「完璧、自信満々みたいな顔はしてますけど、脱皮したのをバレないように、この脱皮殻を隠しているんだと思われます」と語る。
なぜ“脱皮した後の自分の抜け殻”を砂の下に隠すかのか?
「このヤドカリって脱皮した後、自分の皮が柔らかくなっちゃって、敵に襲われやすい状態になるんです」
脱皮した殻が見つかってしまうと、自分が弱い状態だということがバレて攻撃されてしまうため、“自分は弱くないよ!”と抜け殻を必死に隠す習性があるという。
元々、イソギンチャクの奪い合いをするなど、気が強くけんかっ早いと言うソメンヤドカリ。
その後、命を賭けて隠した抜け殻はどうなったのか、三宅マネージャーに聞くと…。
「この日に殻は取り上げちゃってます。そのまんまにしてると腐って水を悪くするので…」
ヤドカリの“秘密工作”も虚しく、殻は没収されてしまったようだ。
(「イット!」 9月23日放送より)
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