山口県の動物園で、チョウを追いかけるペンギンたちがカメラにとらえられた。
ペンギンたちは、“トコトコダッシュ”や水の中から陸へ飛び出す姿を見せ、チョウに夢中な様子だ。
飼育員によれば、これらの行動は魚を捕まえるための本能が関係しているという。

チョウを夢中で追いかけるペンギンたち

山口県の周南市徳山動物園で撮影されたのは、一生懸命に何かを追いかけるフンボルトペンギンの姿だ。

一斉に黒い何かを追いかけるペンギンたち(映像提供:周南市徳山動物園)
この記事の画像(14枚)

1羽の目の前に黒いものが飛んでくると、一緒にいた5羽はすっかり夢中の様子だ。

視線の先には何があったのか、撮影した飼育員は、「チョウチョがペンギンのプールのところに迷い込んできて、ペンギンたちがそれを追いかけている動画になりますね」と説明。

視線の先にいたのは、チョウ。
ペンギンとチョウが追いかけっこしていたのだ。

トコトコとかわいらしい走りを見せるペンギン(映像提供:周南市徳山動物園)

別の日にもチョウが迷い込んでくると、ペンギンは一目散にトコトコダッシュ。
プカプカと泳いでいたペンギンたちも、羽根をバシャバシャさせ、一斉に向きを変えている。

陸とプールの上を行ったり来たりする気まぐれなチョウに、ペンギンたちは翻弄(ほんろう)されていたようだ。

スピンで方向転換するペンギン(映像提供:周南市徳山動物園)

その後、泳ぐ1羽がチョウが真上に来たことに気づくと、豪快に水しぶきを上げてスピン。
ジャンプで陸に上がって追いかけ続けていた。

“捕まえたい”野生の本能くすぐられ

なぜここまで、チョウに興味津々なのだろうか。
ペンギンは、チョウと友達になりたいというワケではなさそうだ。

野生の本能で興味を引かれてしまうペンギン(映像提供:周南市徳山動物園)

飼育員は、「野生だと魚を追いかけて捕まえて食べているので、素早く目の前をシュって動くものに、たぶん興味があるんだと思います」と話す。

フンボルトペンギンは、泳ぐアジやイワシなどを捕まえて食べるため、本能的に動くものを追いかける習性があるという。
(「イット!」 9月20日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(14枚)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。