農業の人手不足にマッチングアプリを活用し、登録した会社員が農作業を支援する実証実験が山辺町で行われた。
実証実験に参加したのは、NTT東日本・JR東日本に勤務する従業員あわせて6人で、そのうち3人が山辺町のリンゴ農家を訪れ作業を手伝った。
リンゴを赤く着色する上で欠かせない「葉摘み」作業は人手がかかるため、ある農家は初めて「アプリ」を活用して人手を確保した。
(果樹農家・相澤富一さん)
「山辺町から『使ってみないか』という形で試しにやってみたが、手伝いに来てくれる人を探すのは個人では大変なので、このアプリを使うのは便利だと考えている」
テレワークや副業の解禁などで人手不足に悩む農業に企業の従業員が携わる条件はそろってきたものの、受け入れ先を探したり労務管理をしたりする面では社内の手続きに時間がかかるなど問題も抱えている。
そこで今回、実証実験で活用されたのは1日農業バイトアプリ「デイワーク」。
このアプリには従業員の副業先や労働時間などが把握できる法人向けの機能があるため、企業がより活用しやすいものになっている。
こうしたアプリを使って農家と企業を結ぶ実証実験が山辺町で行われるのは今回が初めて。
(NTT東日本・和野柊人さん)
「普段やっている業務と違う部分も多くあるので楽しめて取り組めている。実際、農家の悩みや課題は現地に行かないとキャッチできないと考えているので、あらためて参加する意味はあると思う」
(JR東日本・大泉祐人さん)
「JR東日本の社員が地域の現場に出向いて地域の課題を知るいいきっかけになると思う」
山辺町では今後も農業の人手確保にアプリを活用したいとしている。
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