高知・土佐市の伝統行事「大綱まつり」が2024年も行われた。会場は多くの人でにぎわい、訪れた人たちからは大きな声援が送られた。中でも、祭りのメイン「南北大綱引き」は最高潮の熱気に包まれた。
重さ1トンの綱を引っ張り合い
8月17日、土佐市で行われた「大綱まつり」は、土佐藩の家老・野中兼山が江戸時代に土佐市の用水路の建設にあたって士気を高めるために始めた綱引きを復活させたもの。
この記事の画像(7枚)市の特産品「不織布」でできた長さ80メートル、重さ1トンの大綱を子どもも大人も力いっぱい引っ張り合う。
土佐市から参加した子どもたちからは「つかれちゃう」「迫力があって強いと思った」といった声が聞かれた。
昔から色あせない“迫力と熱気”
祭りの目玉は、もろ肌脱いだ男衆ら約500人による「南北大綱引き」。
会場から「やるでぇー!!」とのかけ声がかかると、メインの大綱引きが始まり会場はすごい迫力に包まれた。力水に後押しされると、さらに熱気が増していく。
土佐市から参加した男性は「(勝って)うれしいでーす!120%出し切りました」と喜びを語る一方、いの町から参加した女性は、「勝てると思ったんですけど負けてしまいました。手がもう震えてます」と悔しい様子を見せていた。
また、会場の様子を見ていた土佐市から来た観客は、「昔からこの熱気のまま続いてくれてうれしいです。この長い伝統の中で大綱まつりは色あせないなと」と感激していた。
訪れた人から大きな声援が送られ、伝統の祭りは2024年も幕を閉じた。
(高知さんさんテレビ)
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