物価高に伴い、神戸市は市内で1人暮らしをする大学生や専門学校生らに食品提供の生活支援をする。天然水やパスタ、袋麺、焼きビーフン、焼き菓子など市内の企業や地元ゆかりの食品を組み合わせたパック約2万8000人分を用意。8日から申し込みを受け付ける。【前本麻有】
支援対象は神戸市在住か市内に在学する大学、大学院、専門学校、高専(4年生以上)などの学生で、親元を離れて1人暮らしや学生寮で生活し、価格高騰の影響を受けていることが条件。市の学生向けサイト「BE KOBE学生ナビ」で登録して申し込み、2~3週間で配送する。
帝国データバンクによると、食品メーカー195社の10月の値上げは2911品。今年最大の「値上げラッシュ」としている。要因は原材料価格の高騰や、物流費、人件費の値上げ、円安の影響などがある。
全国大学生活協同組合連合会が2023年秋に実施した大学生対象の生活実態調査によると、下宿生の仕送り金額が「10万円以上」の回答割合は1995年は62・4%だったが23年は26・4%と半分以下に。「5万~10万円」が31・4%と最多で「0円」も7・5%だった。
神戸市の担当者は「食費は生活に直結するので、1人暮らしで困っているならぜひ申し込んでほしい」と呼びかけている。
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