今年続いた異例の猛暑。
それによって秋の味覚に異変が起きているようです。
福岡市東区のスーパーでは、毎年あるはずの秋の味覚が販売されていません。
◆エムズ美和台店 久松浩一店長
「本来今の時期、秋といえばクリが入ってくる時期だけど、熊本産のクリが今市場の方に出ていなくて入荷できず、関東の方のクリを入荷して販売したけど、高くて売れなかった」
さらに、この夏の暑さの影響で果物のナシにも異変が。
暑さで実が柔らかくなってしまい、さらに収穫量も少ないため、価格が去年の1.3倍ほどになっていると言います。
◆エムズ美和台店 久松浩一店長
「11月後半まで販売する予定だったけど、今月中には販売が終わってしまいそう」
また、ナスも暑さの影響で収穫量が少なく、例年より80円ほど高い301円に。
様々な秋の味覚が値上がりしている状況にお客さんは…
◆購入客
「どんどん高くなっている気がして、去年、おととしと比較してやっぱり高いな」
一方こちらは、みやま市の特産「山川みかん」の直売所です。
こちらでは規格外となったみかんの詰め放題を行っています。
◆訪れた人
「一般の店で買うより安いね」
◆訪れた人
「楽しいですよ」
Q.何個入れた?
「数えきれません」
お客さん大満足の「詰め放題」ですが…
農家は厳しい現実に直面していました。
◆みかん農家 北原宗幸さん
「今年は日焼けしたみかんが多いですね。変色しちゃって、ちょっと黒ずんだり」
今年の記録的猛暑の影響でみかんの表面の一部が変色し、中には黒くなっているものもー。
◆みかん農家 北原宗幸さん
「製品になりません、全く。中がスカスカになってしまって、普通のみかんと全然違う」
さらにー。
◆みかん農家 北原宗幸さん
「『裂果』が多かったんですよ、今年は。こういうやつですかね、割れて、乾いた状態の時に一気に水が入っちゃって」
晴れた日が続いた後に一気に雨が降ったことにより、実が割れてしまう『裂果』の被害が例年より多いといいます。
◆みかん農家 北原宗幸さん
「全体でいうと(収穫量が)3割減くらいですかね。だいぶ違いますね、3割っていったら悲しいですよね。全部製品になってくれたらそれが一番いいんですけど」
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