愛媛県伊予市の海水浴場で、溺れていた男性を居合わせた男女4人が救助しました。松山海上保安部は8日に、この功績を称え感謝状を贈りました。
青木稜悟記者:
「海水浴場のあの岩場の近くで沈んでいた男性が、偶然居合わせた4人の連携プレイによって命が救われました」
伊予市の海水浴場では7月下旬、海水浴をしていた男性が溺れ約5メートルの海中に沈んでいたところ、その場にいた男女4人に救助され救急処置を受けました。男性は意識不明の状態だったものの翌日、奇跡的に意識を取り戻しました。
松山海上保安部では人命救助の功績を称え4人に感謝状を贈呈。贈られたのは、松山市の会社員・河端一寛さん(35)、砥部町の会社員・中川慎也さん(37)、松山市の無職・藤原美紀さん(47)、北海道札幌市から旅行に訪れていた看護師・村上智哉さん(37)です。
男性の命を救った救急活動には3つの奇跡がありました。
河端一寛さん:
「助かるべくして助かったとしか言いようがない。リレーのようにバトンを一個一個つないで奇跡が重なって助かったような印象です」
奇跡のその1が、たまたま現場に居合わせた4人のメンバー。まず溺れて海中に沈んでいた男性を発見し、サップボードで砂浜に運び出したのが河端さんでした。
河端一寛さん:
「(サップを)アマゾンで安いけん買ってみようかって家族で行って、初めて子ども乗せての一発目です。(Qサップがなかったら)救助は無理やと思います」
奇跡の2つ目は、たまたま持ってきていたサップボードで救助できたこと。そのあと砂浜に運び出された男性は、中川さんと藤原さんによって気道の確保や心臓マッサージを受けました。
奇跡の3つ目は、居合わせた村上さんが看護師だったこと。しかも札幌から訪れています。
村上智哉さん:
「正直、医療者側立場からすると、これ助からんのかなとうふうな印象は持ちました」
村上さんは救急隊が到着するまで、医療として正しい知識を使って心臓マッサージを的確に続けました。
助かった男性は、今では職場復帰するまでに回復しているということです。
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