10月9日、ノーベル化学賞の発表が行われます。愛知県春日井市にある中部大学には2人のノーベル化学賞候補がいます。また、愛知にゆかりのある候補者にも期待が集まっています。
■世界的な賞を受賞…中部大学から「初ノーベル」なるか
山本尚卓越教授(81)は、医薬品などの材料をつくる触媒の研究を続けていて、化学分野の世界的な賞を受賞しています。名古屋大学工学部で長く教授をつとめました。
澤本光男客員教授(72)は、京都大学に勤めていた1995年、ゴムやプラスチックの合成に使われるリビングラジカル重合と呼ばれる技術を開発し、2021年にノーベル賞の登竜門といわれる賞を受賞しています。
中部大学の春日井キャンパスには9日、会見場が用意され、多くの報道陣が詰めかけています。発表が近くなった午後6時頃には、学生らも駆けつける予定だということです。
■“愛知ゆかり”の候補者は
前評判が高いのが、東京大学と愛知県岡崎市の分子科学研究所で卓越教授を務める藤田誠(67)さんです。分子が自然に集まって形をつくる「自己組織化」という現象を発見し、薬の開発などに活用されています。
愛知県半田市出身で大阪公立大学の神谷信夫特別招聘教授は、県立半田高校と名古屋大学を卒業しています。エネルギー問題の解決につながる「人工光合成」の研究で注目されています。
ほかにも物理学賞の期待もあった、名城大学の飯島澄男終身教授と、大同特殊鋼の佐川眞人顧問は化学賞受賞の可能性もあります。
(東海テレビ)
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