川のせせらぎと自然豊かな風景。

この記事の画像(9枚)

その一画で芽を出していたのは…ワサビ。栽培が難しいとされる作物のひとつです。

宮田雅大さん:
どうやったら水がこっちに均等に流れるかも探り探りでしたね。最初は。

ワサビの研究を続けてきたエスビー食品の宮田雅大(みやた・まさひろ)さん。

自分たちができることで“手つかずの農地を減らしていきたい”とワサビの自然栽培に挑戦しているんです。

宮田雅大さんは「食品会社だから、(耕作放棄地は)『農業界の人に任せればいいや』とか『自治体がやるような問題だ、政治がやるような問題だ』と諦めるだけではなく『食品会社だから そこに携われること』という所も探して行ければ一番いいのかなと思います」と話します。

そんな宮田さんがワサビ栽培を行っているのは、約50年間、放置されたままになっていた農地です。

宮田雅大さん:
ここら辺一面が土砂に埋まっていたわけなので土砂を洗い流して、桑を入れて 固くて固くて…。

50年でたまった枝葉や固まった泥などにより、ワサビ栽培に不可欠な「綺麗な水」を引いてくる事が大きな壁でした。

実家が農家で、大学でも農業を学んできた宮田さん。“学んだ知識を世の中のために使いたい”と耕作放棄地という社会問題に立ち向かっています。

宮田雅大さん:
大きな問題でどうにかできないかなという思いがあるので耕作放棄地を利用して、ワサビの生産を安定化させることができれば次の世代には、耕作放棄地の問題に少しは寄与できているのかなと思っています。

 “手つかずの農地を減らす”ため、宮田さんのワサビの自然栽培への挑戦はあすも続きます。
(「イット!」10月1日放送より)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。