山口・下関市の水族館で“天使の輪っか”を頭の上に浮かべたスナメリの奇跡の瞬間が撮影された。これは空気の輪を口から吐き出す「バブルリング」で、通常は食べ物を探す際に用いられる。スナメリは口を「う」の形にできるため、輪を作れるのだという。

“天使の輪っか”を浮かべるスナメリ

山口・下関市にある下関市立しものせき水族館「海響館」で撮影されたのは、“奇跡の一枚”と題してSNSに投稿された写真だ。

天使が浮かんでいるような一枚(提供:下関市立しものせき水族館「海響館」)
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くるっと写真を縦にするとちょうど頭の上に“泡のリング”があり、まるで天使が舞い降りたかのよう。

写真に映っているのはスナメリという小型の雄のイルカで、名前は「ひびき」だ。ひびきは空気の輪を口から吐き出す“バブルリング”が大得意だという。

撮影時のイメージ画像

海獣展示課・展示スタッフの田代真菜さんによれば、「口からバブルリングが出ている写真を撮ろうとして連写してたら、出てきたリングがたまたま頭の上にあるような泳ぎ方をしていた」という。

口に隠された“バブルリング”の秘密

“バブルリング”を作るのが上手すぎるひびきだが、実は口の形が関係しているという。

食べ物を探す際のイメージ画像

田代真菜さんは「スナメリは砂底に住んでいる生き物を『う』の口で水を吹いて、驚かせて出てきたエビとか魚とか、すーっと吸い込んで食べる」とスナメリの生態を解説。

口の形を「う」にしているひびき(提供:下関市立しものせき水族館「海響館」)

口を「う」の形にできるため、水を吹くことができ、バブルリングが作れるのだという。

また田代真菜さんは「野生のスナメリは東京湾や横浜の方とかでも見られてるので、日本にはすごくなじみが深い」と語っている。

「う」ではなく「わ」っと驚かされるスナメリが起こした奇跡の瞬間だった。
(「イット!」 10月10日放送より)

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