山梨・甲府市遊亀公園附属動物園で、ビーバーが受け取ったエサを投げ捨てる姿がカメラに捉えられた。お気に入りのさつまいもは受け取るものの、カボチャは嫌がって捨ててしまっていた。ビーバーは好き嫌いが激しく、匂いを嗅いで好みでないものは食べないという。

ご飯のこだわり強すぎるビーバー

山梨・甲府市の甲府市遊亀公園附属動物園で9月に撮影されたのは、カボチャを受け取るも、そのままポイッと落としてしまうアメリカビーバーの姿だ。

カボチャを捨ててしまうビーバー
この記事の画像(11枚)

1度顔に近づけてはポイッとするビーバー。

なぜ食べないのかエサをあげた飼育員にうかがうと、「ビーバーは視力がさほど良くなくて、嗅覚で識別して食べる。きっとこれは芋かの確認のクンクンで、好みじゃないなと思ってポイッと投げられた」という。

どうやら匂いを嗅いで好みではないため、捨てたのだというのだ。

さつまいもはすぐに受け取るビーバー(提供:甲府市遊亀公園附属動物園)

確かにその後、大好物のさつまいもはすぐに受け取っていた。その流れで、もう一度カボチャを渡してみるが、両手でつかみ鼻の前に持って行き「スンスン」と匂いを確認すると「お芋じゃない!」と言わんばかりに投げられてしまったのだ。

カボチャのおすそ分け…完全拒否!

このカボチャ、実は飼育員の実家で作られたものだ。おいしくできたため、ビーバーにもおすそわけをしたものの、一切手をつけることはなかったという。

やはりカボチャには興味を示さないビーバー(提供:甲府市遊亀公園附属動物園)

飼育員がもう一度渡してみるものの、やはりビーバーは落としてしまう。一方で、さつまいもはすぐに受け取っていた。

良かれと思ってカボチャを持ってきた飼育員は、「諦めの涙ですね。ビーバーさんたち厳しいですからね」と少し残念そうに語った。

ビーバーは好き嫌いがはっきりしているといい、これまで栗やキュウリなども口に合わなかったのだとか。

巣の隙間埋めに使われたユズ(提供:甲府市遊亀公園附属動物園)

また、ゆずをあげた時には巣に持ち帰ったものの、食べるのではなくすき間をふさぐのに使われていたという。
(「イット!」 10月7日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。