10月1日からインフルエンザワクチンの予防接種が始まっていますが、2024年は「痛くない」子供用の予防接種が注目されています。どんな予防接種なのか取材しました。

(接種した子ども)
「いつものより痛くなかった・・」

子供の鼻の中に吹き付けているのはインフルエンザ感染予防のための生ワクチン「フルミスト」です。海外ではすでに20年以上の実績があるワクチンで2023年、日本国内でも承認され24年から使用が始まりました。

岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科でも10月7日からフルミストの接種を開始、新しいワクチンを求め1日20人ほどが来院しています。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長)
「鼻からするスプレーで痛くない。(インフルエンザウィルスは鼻腔から侵入するので)鼻で免疫がうまく作れると皮下より免疫がつき効果が持続する」

フルミストの接種対象は2歳から18歳まで。効果は従来の2倍以上の約1年間続くとされていて、季節外れのインフルエンザにも対応できるといいます。

さらにこれまで、12歳以下では2回のワクチン接種が必要でしたが、1回で済むこともメリットの1つです。

(接種した子ども)
「注射より大丈夫だった」

(保護者は…)
「注射は2回だけど1回で済むのがいい」
「いつも連れてくるのが怖がって一苦労だが、この調子で来年もお願いしたい」

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長)
「体質的NGが、ゼラチンがダメな人、妊婦もダメ。ステロイドホルモンや免疫抑制剤を使っている人もダメ。(トータル的には?)圧倒的にフルミストがいいと思う」

フルミストの価格は1回8000円から9000円と従来のワクチンの相場と比べると高いものの、注射が苦手な人やワクチン接種に抵抗がある人にとって新たな選択肢として広がっていきそうです。

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