「原発で放射性物質が放出されたら」。愛媛県伊方町の伊方原発で地震に伴う重大事故が発生した想定で、今年も大規模な防災訓練が17日に行われ、関係機関や住民らがスムーズな避難の手順などを確認しました。
防災行政無線:
「伊方町全住民に避難指示が出されました」
原子力防災訓練は県が毎年行っていて今年は96機関から約2万人が参加。震度6強の地震が発生し、伊方原発から放射性物質が放出された想定で行われました。
今回の訓練では石川・能登半島での災害を教訓に、孤立した地区からの避難方法を確認。細長い半島にある伊方町の豊之浦漁港では、住民3人が機動性の高い松山海上保安部のゴムボートに乗りこみ伊方港へ避難しました。
また三崎高校の生徒らは三崎総合体育館に避難。町が導入している顔認証システムを使って本人確認しました。
中村知事:
「現在のIT技術は進んでいますから速やかに情報がキャッチされ、それが災害対策本部に送られていくという仕組みになっています。普及すれば災害には非常に大きな力になると実感しました」
顔認証システムはデジタル技術で逃げ遅れた人がいないかなどを瞬時に把握。中村知事も視察して強い関心を示しました。
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