太平洋戦争の終結から79年がたち、秋田市で18日、戦争の犠牲になった人たちを追悼する式が行われ、参列者が平和を願った。
式典は、高齢化が進む遺族の体調を考慮し、8月の「終戦の日」ではなく、暑さが和らぐこの時期に毎年行われている。
18日は県内各地から約430人が参列し、初めに戦争の犠牲になった人たちに黙とうを捧げた。
続いて遺族を代表して、1944年に激戦地の東部ニューギニア、現在のパプアニューギニアで父親が戦死した、由利本荘市西目町の鷹島峯雄さんが「日本は終戦79年目になりましたが、ウクライナやパレスチナのガザ地区では毎日戦争が続いており、悲惨な状況を目の当たりにして本当に心が痛みます。一日も早く終結することを願ってやみません」と追悼の言葉を述べた。
日中戦争と太平洋戦争の秋田県出身者の犠牲者は3万4000人を超える。
父親が東部ニューギニアで戦死した鹿角市に住む福島イクさんは「父はジャングルの中で栄養失調で亡くなったと聞いています」と話し、ウクライナやパレスチナで武力衝突が続いていることについて「誰か止めてくれる人がいないのかなと毎日思っています。私たちのような人を生んでほしくないです」と声を震わせた。
参列者は、平和への誓いを新たにしていた。
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