極限環境での「食」の価値を考える企画展「南極飯!」が18日、東京都世田谷区の東京農業大「『食と農』の博物館」で開幕した。
南極の昭和基地で観測や学術研究を続ける人々にとって「健康維持」は最大の課題。最近は農業技術の進化で基地内での栽培農業も実現させている。
企画展は「いざ南極へ!」「昭和基地の『農』」など七つのテーマで構成。会場内に昭和基地を模し、現地の食堂や水耕栽培の様子を再現した。
この日はオープニングセレモニーとして、南極海に生息する深海魚「マジェランアイナメ」を使った料理や、観測隊のシェフが作った「昭和基地カレー」の試食も行われた。企画した元観測隊員の田留健介・東京農大准教授は「『食べることは生きること』ということと、南極について知ってもらいたい。将来、観測隊員になりたい人が増えてくれたらうれしい」と語った。
同展は来年3月29日まで。同大企画広報室(03・5477・2650)。【三枝泰一、松田嘉徳】
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