手のひらの上でクルクルと回る“球体の風景”が、「脳がバグる!」とSNSで話題になっている。

ワープの穴?不思議な球体アート

手の上でクルクルと回る写真のような風景。横に1回転しても切れ目ななく、縦に回しても風景がつながっている。見つめていると、なんとも不思議な感覚になる球体だ。

SNSで話題の球体にひろがる風景
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SNS上には、「脳がバグる!」「どーなってんの!?」と仕組みを不思議がる反応が多く寄せられていた。

気になるこの球体の正体はアート作品だという。神奈川県に住むアーティスト、鮫島大輔さんが制作したもので、今、海外でも個展が開かれるほど注目を集めている。

別世界がつながっているかのような写真

球体を外に置くと風景の中に別の風景があり、まるで、“ワープの穴”が開いているようにも見える。まさに“脳がバグる”光景だ。

気になるのが、この不思議な球体はどうやって作られているのかという点だ。そこで取材班は鮫島さんの仕事場を取材した。

巨大な球体に風景を描く鮫島大輔さん

まず、鮫島さんは樹脂製の球体を用意し、筆で色をのせはじめた。あの風景は写真ではなく全て手描きで描かれていたのだ。

繊細な筆遣いで風景を描く鮫島大輔さん

さらに詳しい工程について聞いてみると、「普通のデジカメで360度、こういう形で撮って、撮り逃しがないように撮っていく感じ。それを見ながら球体に絵の具で描いていく」のだという。鮫島さんが描くテーマは、日常的な風景だ。

描きたかったテーマを語る鮫島大輔さん(提供:鮫島大輔)

鮫島さんは、「違った視点から見ることによって、ちょっと面白いなと思ったり、不思議だなと思ったりとか、世界の見え方、意識を変えて見るということのきっかけになるような作品になればいいな」と、球体に表現した理由を語っている。
(「イット!」 10月14日放送より)

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