旅行情報誌「北海道じゃらん」が2024年に創刊30周年を迎えました。
北海道は地元住民の旅行も多いということもあり、唯一存続することが決定しました。
この30年間で、北海道民の旅のトレンドはどのように変化してきたのでしょうか。
同誌の表紙を通じて、その歴史を振り返ります。
創刊当時は「じゃらん北海道発」道外や海外の特集も
「北海道じゃらん」が創刊されたのは1994年。
当時は「じゃらん北海道発」という誌名で、北海道内だけでなく、道外や海外旅行の情報も掲載していました。
創刊号の表紙には、「オーストラリアを楽しむ基礎知識」や「海外ツアーの選び方」といった特集が大々的に取り上げられ、さらに「秋は沖縄がグーンとオトク」「TOKYOでいまウワサのスポット14」など、北海道外の情報も多く取り上げていました。
当時は北海道から海外や道外へ長期間の旅行に出かける人が多かったようです。
北海道の特集へのシフト 道民のニーズに合わせて変化
しかし、時代が進むにつれて、北海道内旅行の需要が高まり、同誌の内容も変化していきます。
創刊10周年を迎えた2004年の号では、「全道100軒うまい店」「札幌市グルメ」「ニセコ&富良野&美瑛」など、北海道内の観光地や飲食店の特集が目立つようになりました。
そして、創刊14周年を迎える頃には誌名も「北海道じゃらん」と変更され、完全に北海道内の旅行情報誌として定着しました。
この背景には、2008年に開催された「北海道洞爺湖サミット」など、北海道内の観光地が国内外で注目を集めたことも一因だといいます。
近年の傾向は「日帰り旅行」時代と共に変わる旅の形
最近では、特集の多くが「日帰り旅行」になっているのが特徴です。
創刊当時は海外旅行や長期間の滞在が主流でしたが、近年は「日帰りで気軽に楽しめる場所」が北海道民に支持されているといいます。
時代の変化とともに旅のトレンドが様変わりしてきました。
長期の休みで旅行というよりは気軽に行けるというのが今の旅のトレンドなのかもしれません。
10年後の未来は?編集長が大胆予測
北海道じゃらん編集長に2034年創刊40周年を迎える未来を予測してもらいました。
その一例として、編集長は「AIが教えてくれない穴場のお気軽ランチ」や「自動運転で楽々」など、今後の技術や社会の進展を見据えた特集を掲げています。
「AIの時代だからこそ、人が自ら見つけた穴場情報に価値が出る」と編集長は話します。
また、高齢化が進む中、自動運転技術の普及により、北海道内を自由に巡る旅のスタイルも変わるだろうと予測しています。
これからも道民の旅をサポート
「北海道じゃらん」の30年の歴史をたどると、海外や道外から道内、そして日帰り旅行へと旅のスタイルが変化してきたことがわかります。
北海道の魅力を掘り下げ、旅の楽しさを届ける「北海道じゃらん」。
次の10年でどのような変化が見られるのか、今後も注目です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。