JR東日本は29日、利用者が少ない地方路線の2023年度の収支を公表した。開示対象とした36路線72区間は全て赤字で、赤字額の合計は約757億円だった。昨年公表した22年度(34路線62区間)の収支と比べて、23年度の同じ区間では、赤字が7億円拡大した。
23年度の36路線72区間の運輸収入は約63億円、運行にかかった費用は約821億円だった。
個別の区間で赤字額が最も大きかったのは羽越線村上―鶴岡間の49億6800万円。収入が最も少なかったのは、久留里線久留里―上総亀山間で100万円だった。
収支を開示したのは、23年度に1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2000人未満だった路線・区間。【佐久間一輝】
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