愛媛県で夏の感染症といわれる手足口病が子どもを中心に流行し、県内は過去10年で感染者が最も多い状態が続いています。松山市内の小児科では10月29日、朝から発熱やセキなどの症状を訴える子どもの姿が見られました。

平井こどもクリニック・平井伸幸院長:
「(手足口病の患者は)1日に10人くらいはいるような感じですかね」

3人の子どもが受診した母親:
「(手足口病)なりました、もうすでに。周りは結構なったって聞きます。同じ保育園の子も手足口病だったって」

手足口病は乳幼児から5歳位までの子どもを中心にしたウイルスによる感染症。手や足などでの水泡性の発疹のほか発熱や口内炎などの症状がみられます。本来流行するのは6月~8月の夏にかけて。しかし今年は異例の感染拡大が続いているんです。

愛媛県内の手足口病の感染者を1医療機関の平均でみると、今年4月から増加が始まり、7月に一旦落ち込んだものの8月下旬から急増。8週続けて増加し10月13日までの1週間で、1医療機関あたり28.25人と過去10年で最多を記録しました。翌週は20.44人と前の週より減少しましたが、依然として過去10年の最多レベルが続いています。

手足口病はもともと夏に流行する感染症。なぜ春から秋の長期にわたって感染が続いているのか。そこには新型コロナが関係しているといいます。

平井伸幸院長:
「一番考えられるのは、コロナ禍の3年間に色々なウイルス感染症がほとんど流行らなかったということで、今の4~5歳位まではウイルスに対する免疫を持っていないお子さん」

平井院長はコロナ禍では、ほかのウイルスによる感染症が流行せず、免疫を持ってない年代で流行ってしまうと説明。また本来流行するシーズンが、コロナ禍以降は崩れてしまってきていると明かします。また手足口病のほかにも、患者が増えている感染症があるといいます。

平井伸幸院長:
「小学生を中心に、熱と咳が非常に続くマイコプラズマ感染症がかなり多いです。開業して20数年経ちますけれど、今までで一番多い」

また県によりますとインフルエンザの感染者も10月20日までの一週間で1医療機関あたり1.02人報告され、流行開始の目安となる1.0人を上回っています。

平井伸幸院長は「基本的にウイルス感染などは飛沫感染、接触感染」とし、手洗いやうがい、マスクの着用などの予防を呼びかけています。

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